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クロバネフユシャク

シロオビフユシャクから訂正:シロオビフユシャクとして掲載した画像は全てクロバネフユシャクだったようです。


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灯火に飛来したクロバネフユシャクの♂。


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地表にいた羽化中の♂。撮影は9:12AMで、羽化時間は特に決まっているわけではないが日中が多いようだ。夕方、ヨレヨレの翅の個体がクヌギ樹幹を登っていたのを見たこともある。


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木柵上にいたクロバネフユシャクの♀。ウスバフユシャクより体格が良く、尾毛の先端は下向きにならない。尾毛には黒色毛が混じる。


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産卵後の♀。体長は産卵前のほぼ半分で別種のように見える。これは産卵数の多さによるもの(多分)で、『産卵後は小さくなってしまう』のではなく『産卵前は腹部が肥大化している』という表現のほうが妥当かも知れない。


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コーリングを行うクロバネフユシャクのフェロモン嚢(のう)。先端が内側にのめり込むような構造になっているようだ。ウスバフユシャクのそれより突出しており形状も異なる。コーリングの姿勢も腹端を軽く持ち上げる程度で、ウスバフユシャクほど大きく突き上げない。


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クロバネフユシャクの交尾。ウスバフユシャクのように♂が翅を立てているところは見たことがない。観察例が少ないので何ともいえないが、一ヶ所にじっとしていることが多いようだ。ただし交尾開始時間が遅く(発見したのはすべて20:00以降)、深夜近くに活発に移動するのかもしれない。


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クロバネフユシャクの卵塊。上の画像はいくつか見つけた中で最も大きいもの。全体が隙間なく漆喰のような物(分泌液と尾毛を練り合わせたような感じ)で覆われている。下の画像は卵塊表面の漆喰状のものを削り取ったところ。卵はやや緑がかった乳白色、卵数は120~150個近くありそうだ。もっとも小さな卵塊でも卵数は60個を超えていた。産卵現場、および産卵しそうな雰囲気の♀は一度も見かけたことはなく、交尾後(または交尾中)の産卵場所への移動・産卵は深夜に行われるようだ。


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クロバネフユシャクの産卵。ウスバフユシャクは2、3列の卵塊を数ヶ所に分けて産み付けるが、本種は1ヵ所にまとめて産み付ける。直線状に生み付け始め、その周囲を回るようにして生み続けるようだ。ずっと回っているのではなく、時折卵塊を乗り越え反対側に移動する。19:30頃発見し、21:00頃まで観察したが産卵行動は終了しなかった。翌朝8:00頃見に行ったら同じ場所に留まっており、卵塊も殆ど拡張されてはいなかった。尾毛もある程度残っており、小さめの卵塊を他に作るのかもしれない。
by kjr_shoji | 2006-02-10 05:55 | チョウ目
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