小さなハエ類を食べているササグモ♀。生息環境はハエトリグモ類に似ているが、決して近縁ではない。一目で判る違いは眼の大きさ。ハエトリグモ類に見られる双眼鏡の様に発達した眼は持たない。その代わり脚には多数のトゲや毛がある。詳細は知らないが、すべてが感覚器官として機能しているらしい。眼の発達したハエトリグモは自ら徘徊して獲物を探し、自ら飛び掛かって獲物を捕える。それに対してクサグモは待ち伏せ型だ。ササグモが良く動き回っているように見えるのは、人間が近づいて危険を感じるからだ。実際には獲物が寄って来るまで殆ど動かずに待ち続ける。あまり眼は良くないのだが、全身に張り巡らせた感覚器官で獲物が近づくのを察知するらしい。視覚に頼るハエトリグモは夜には殆ど活動しないが、ササグモは昼夜関係ない。 葉裏で求愛のチャンスを窺うササグモ♂(右下)。触肢が黒く大きい。クモの求愛は、♀の脱皮時および食事中に行われることが多い。迂闊に近づくと獲物として認識されてしまうからだ。この♂は散々時間をかけて♀の下に忍び寄った。脚で♀にチョンチョンと合図を送る・・・♀が反応して・・・♂は大きくジャンプして逃げ去った。獲物と思われたのか、完全拒否なのか♀の心情は解らない。
by kjr_shoji
| 2006-06-22 21:51
| 真正蜘蛛目
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