アリの空中浮遊。自らを戒め、厳しい修行を乗り越えた一部のアリの仲間は、瞑想したまま自らの身体を宙に浮かせて・・・ ちょっと白々しいかな。これは言わずと知れたアリグモ。糸を引いてスーッと降りてゆくだけなら芋虫でも出来るが、真下に落ちながら、途中で水平に移動できるのはクモだけだ。クモには出糸器官が3対あるため、命綱であるしおり糸を引きながら別の糸を風に乗せて流すことが可能となる。翅もないのに空中を『斜め』『水平』に移動してしまう糸使いの鮮やかさには毎度のことながら感心してしまう。 ケヤキ樹皮下には相変わらず正体不明のクモ(左の小さいの。右はキハダカニグモ)がいる。名前の判らないヒメグモやサラグモは多数いるが、科名も判らないというのはどうも・・・。画像を見る限りでは、いかにもキハダカニグモの親子という雰囲気なのだが、前回見たときはコカニグモの傍にいた。何よりクモというのは、カバキコマチグモやメガネヤチグモ、ジグモなど一部の例外(それも短期間のみ)を除いては、親子が共棲するということはない・・・ことになっている。飼育してみればいいのだろうが、個体数が少なく、失敗したときのことを考えると手が出せない(実は私は飼育というものが苦手なのです(^^;ゞ )。ひたすら定点観測を続けるしかない。 ※追記:クモのように見えた小さい個体はダニの仲間のようです。 ケヤキ樹皮下にいたヨツボシワシグモ。中々お目にかかれないクモで、越冬時しか見つけることが出来ていない。普段はどこで活動しているのだろう?。 どうでもいいがまたあの謎のクモが・・・巻貝を住居としたヤドカリのようなクモが・・・何者だ、貴様は!! ※追記:ダニの仲間だっつ~の! ネコハグモ。公園案内板の上に放射状のボロ網を張っている。このクモはウズグモ同様に篩板(しばん)糸と呼ばれる特殊な糸を吐くクモの仲間だ。オニグモなどの円網は横糸に付けられた粘球によって粘性を得ているが、この網には粘球がなく、細かな糸が絡み合うことによって生じる物理的な粘性を利用している。壁面や樹皮面に張られる網はこのように放射状だが、葉上に張られる網は天幕状(丸まった葉の上に白いシートが張られた感じ)で、外観は大きく異なる。 枯れて倒れた葦類の根元にいたクモたち。上からハマキフクログモ、アシナガグモ、ハナグモ(いずれも幼体)。アシナガグモの若齢幼体はウズグモのように腹背が盛り上がる。ハナグモはいわゆる人面グモだ。
by kjr_shoji
| 2006-03-12 22:43
| 真正蜘蛛目
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