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カテゴリ:観察日記( 84 )

2006.01.07(土) 晴れ 越冬するクモと昆虫2

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倒木下にいたヤミイロカニグモ亜成体の顔。頭胸部や脚に生えている毛はムダ毛ではない。クモには基本的に「耳」というものがないので、細かな空気振動を毛で感じとり、音として認識する。限りなく「触感」に近い形で音を捉えているのだろう。天敵である狩り蜂や、餌であるハエ類の羽音には敏感に反応し、それ以外の音にはやや鈍感なようだ。「聴毛」と呼ばれる毛があり、それ以外の毛と区別されるらしいのだが私には識別できない。人間などの大きな生き物に対しては音よりも光(影)で反応する。

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ケヤキ樹皮下で越冬するナミテントウ。上翅だけでなく前胸背の斑紋にも変異がある。

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石下の落葉上で越冬するムーアシロホシテントウ。石神井公園で見られるシロホシテントウに似た仲間では最も個体数が多い(多分)。

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コナラ樹皮下にいたウスキホシテントウ。パソコンで画像を見てからキハダエビグモと背中合わせになっているのに気づいた。

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倒木下にいたシボグモ。下の画像は頭胸部。単眼が前方中央に集まっている。一ヶ所に集まるなら8個も必要ないように思えるのだが・・・。案外複眼に近い機能を持っているのかも。

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ケヤキ樹皮下で越冬するクロヒメテントウ。初夏にはオニグルミなど広葉樹の葉裏に見られる。

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チャノキの葉裏にとまっていたウラギンシジミ。昨年12月前半くらいまではシラカシなどの葉裏に多数とまっていたが、最近あまり見かけない。

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サワラ樹皮下で越冬するツヤアオカメムシ。全身黄緑できれいなのだが、のっぺりとし過ぎていてあまり好きになれない。

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チャノキの葉裏にいたウロコアシナガグモの幼体。全身黄緑の美しいクモだが小さくて(体長5㎜程度)目立たない。活動期には枝先の枝葉間などに小さな水平円網を張る。

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スダジイの樹木名プレート下にいたエサキモンキツノカメムシ。子守りをするカメムシとして有名で、2005年は後半になってかなり個体数が増えた。

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ケヤキ樹皮下にいたツマグロキンバエ。縞模様の複眼はついアップで撮りたくなる。

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ケヤキの根元付近にいたハリゲコモリグモ幼~亜成体。日当たりがいいと一部のクモ類は活動する。一般家庭の庭先などではウヅキコモリグモが優先種だが、石神井公園ではハリゲコモリグモが圧倒的に多く、ウヅキコモリグモは滅多に見られない。

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サワラ樹皮下で越冬するヤニサシガメ終齢幼虫。黒くて凸凹で光沢があるため中々きれいに写せない。

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サワラ樹皮下にいたヒラタグモとその網兼住居。住居は掛け布団と敷布団のようになっており、クモはその間に潜む。周りには受信網が張り巡らされ、感知された小昆虫類は布団の中に引きずり込まれてしまう。家の壁などにもよく見られ、その網=住居=布団の形状から江戸時代には『壁銭』などと呼ばれた。
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by kjr_shoji | 2006-01-07 22:19 | 観察日記

2006.01.03(火) 晴れ 越冬するクモと昆虫

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今日もボート池は凍りついている。フワッと大きな白い鳥が舞い降りた。セグロカモメだ。職場が埠頭の近くなのでセグロカモメはうんざりするほど見ているが、たまに石神井公園で見るとやたらと大きく見える。背景との対比によるものだろうが、単独でいるため仕草も優雅に感じられる。

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ケヤキ樹皮下で越冬するヒメヨコバイの一種。頭頂に黒点が2つある

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スダジイの葉裏にいたカシヒメヨコバイ。ヒメヨコバイの仲間は小さくて目立たないが、美しい種が多い。

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スダジイの葉裏にいたギンメッキゴミグモ。本種が属するコガネグモ科のクモは殆どが卵(卵のう)で越冬するが、本種は葉裏などに、成体・幼体とも見られる。

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マルハナノミの一種?後腿節が太くなっている。ケヤキ樹皮下にいた。この手の甲虫類は慣れないと何の仲間なのかも分からない。

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クロバネフユシャク。

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サワラの朽木にいたクチキムシ。この顔を見るとどうもサングラスをかけている様に見えてならない。夏の夜は木の周囲をうろついている。

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サワラの朽木下で越冬していたヒメホシカメムシとオオモンシロナガカメムシ(奥)。

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オオチャイロナガカメムシ。派手さはないが複雑な色合いを持つ美しい種。真冬に会えるとは思わなかった。

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落葉上にいたオオハナアブ。ハエ・アブの仲間は寒さに強い種が多いが、今年の寒さは堪えるだろう。

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サクラの樹幹にとまっていたキノカワガ。羽に凹凸があり、樹皮に似る。色合いには個体差があり樹皮の色と一致するとかなり見つけにくい。暗色の個体だと緑の部分がコケに見え、樹皮そっくりになる。画像の個体は結構目立っており、隠蔽を狙っているのなら大失敗だ。

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キジラミの一種。体長2.5mm前後(翅は含まず)。翅の基部付近に太い黒帯がある。モクセイ科樹木の葉裏にいた。

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羽化したてのキジラミの一種。隣は脱皮殻。上段画像の個体の傍にも同じ脱皮殻があり、同じ種と思われる。

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キジラミの一種の幼虫。いた場所と形状から、同種の終齢幼虫らしい。

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ケヤキ樹皮下にいたゾウムシの一種。

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ケヤキ樹皮下にいたちっちゃな甲虫。体長2mmに満たない。

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ケヤキ樹皮下にいたちっちゃな甲虫。体長2mmに満たない。色が違うが同じ種類かな?

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ケヤキ樹皮下にいた寄生バチの一種。

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ケヤキ樹皮下で越冬していたネコハエトリ♀。多分亜成体。

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ケヤキ樹皮下にいたトビムシの一種。

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ケヤキ樹皮下にいたカスミカメムシの一種。赤味がかっているのはおそらく越冬色だろう。

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ケヤキ樹皮下にいたクロツヤショウジョウバエ?。体長1.5㎜に満たない。樹皮を剥がすと20~30匹ほどまとまっていたりする。

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ケヤキ樹皮下にいたヘリグロテントウノミハムシ。テントウムシのようだが手にとって見ると触角が細長く、後腿節が太い。

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ケヤキ樹皮下にいたハロルドヒメコクヌスト。目立たないところにいろいろな虫がいる。
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by kjr_shoji | 2006-01-03 17:40 | 観察日記

2006.01.01(日) あけましておめでとうございます

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倒木下にいたホソガタナガハネカクシ?。ハネカクシの仲間は生態の不明なものが多い。
というより、ほんの一握りの種しか図鑑には載っていない。
ほとんどの種が、落葉・リター・倒木や石の下などに生息し、
朽木・キノコ・動物の死体・糞などに集まる。

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倒木下にいたサラグモ?の一種。体長約2.5mm.。
この手のクモは顕微鏡なしで生殖器を調べるのが困難で、資料も少ないことから
同定は容易ではない。

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倒木下にいたワカバグモの幼体。

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何だコリャ?コバチの仲間かと思って撮影したら黒いまん丸の頭をしていた。
ハエ目のようなのだが・・・

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ヒメヨコバイの一種。鮮やかな黄色。

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メダカチビカワゴミムシ。ほぼ通年活動しているようだ。

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ケヤキ樹皮下で越冬していたヒメカメノコハムシ。

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コナラ樹幹の窪みにいたキイロテントウ。
クヌギ・サクラ・サワラなど各種の樹幹で見つかる。

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ケヤキの根元にいたメガネヤチグモの幼体。
腹背の斜紋がキチンと並んでいるのでメガネだと思うが、シモフリヤチグモの可能性もある。

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トウカエデの樹皮下で越冬していたオオハエトリの幼体。
フクログモに似た袋状の住居を作る。

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ケヤキ樹皮下にいたキハダエビグモ。
エビグモ・カニグモ類は住居を作らず樹皮にへばりついている。

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アリの一種。ケヤキ樹皮下に100匹ほどいた。

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ケヤキ樹皮下のヤノナミガタチビタマムシ。
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by kjr_shoji | 2006-01-01 23:45 | 観察日記

2005.12.25 (日) 曇り後晴れ 6:30~12:00

『石神井公園のクモくも蜘蛛・蟲』というHPを管理をしている『きどばん』です。
HPではどんな種類の蟲たちがいるかをメインにしており、同定に時間がかかってしまいます。
差し当たり見たものの画像をアップするため当ブログを開設しました。
HPともどもよろしくお願いします。

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明け方、一面に凍りついたボート池。気持ちがいい。


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カキをつつくアオゲラ。冬の石神井公園の風物詩。
キャノン PowerShot S1 IS を購入して本日が撮り下ろし。


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トイレの天井近くにいたオオヒメグモ。卵のうが3つあり、
うち1つはこの時期に孵化(右下)している!
クリスマスに生まれた聖なるクモだ。


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ケヤキ樹皮下のキハダカニグモ。動きは良くないがパワーのあるクモで、
越冬明け頃になると同じ越冬場所にいたエビグモなどを捕食したりする。

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キンイロエビグモ。エビグモ、キハダエビグモとともに樹皮下越冬の常連。


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クサギカメムシも成虫越冬。


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ちっこいゾウムシ、ヒレルクチブトゾウムシは集団越冬。


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神社の壁の低位置にいたブドウトリバ。よく見かける種で、ほかに4匹ほど成虫越冬していた。


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トイレの壁にとまっていたヨスジノコメキリガ。
寒そうだったので日の当たる場所に連れて行った。
しばらくすると小刻みにブルブル体を震わせエンジン始動、
「余計なことをするな!」と怒って飛び去った。


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コナラの幹にいたニトベエダシャク。灯火にも飛来する。


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コナラの幹にいたクロスジフユエダシャクの♀。
フユシャク、フユエダシャク、フユナミシャクなどの総称『フユシャク』の一種。
翅が退化し翔ぶことはできない。♂は12月初旬~中旬に多数飛び回っていたが、先週当りからまったく見かけていない。


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A: 俺様に楯突く奴はこうしてやる。ビシッ、バシッ。
B: 痛い、痛い、助けてくれ~。
C: 私は公正な立会人です。

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A: どうだ、参ったか。
B: はい、済みませんでした。これから兄貴と呼ばせてもらいます。
C: 私は公正な立会人です。

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by kjr_shoji | 2005-12-25 22:54 | 観察日記